肛門周囲の皮膚病変

肛門掻痒 症 : 肛門周囲の皮膚が慢性湿疹様になり、白濁、肥厚しています。頑固なかゆみがあります。掻きすぎたりすると、表面がビランなり、痛み と出血 がみ られま す。石鹸を使うと症状の悪化が見られることがあります。水やお湯で洗浄し、しっかり乾燥させておく必要があります。

間擦疹 : ”ひりひりと痛 い”と訴えて来院します。肛門周囲にリング状の発赤が見られます。よく見るとビランしています。汗等で湿潤した状態で長くあるいたり、たちっぱなしの時に 出来るようです。臀部の皮膚が擦れて出来るいわゆる”またずれ”です。洗浄と乾燥で治りますが、ひどいときは一時的にステロイド軟膏を塗ってもらいます。

膿 皮症 : 痛みが主な症状です。毛嚢炎や間擦疹(いわゆる”またずれ”)が原因になることがほとんどです。抗生剤入りの軟膏が必要なことも 多いですが、洗浄と乾燥が大事です。

肛門湿疹  : いつも”ひりひりした痛み”を訴えます。軽度の便失禁があり、しばしば便による汚染が見られます。便の汚染が原因なので、洗浄と乾燥だけで治ります が、失禁にならないように便を柔らかくしすぎないことが肝要です。

肛門部ページェット病 : 1 年以上前 から、いつも肛門の周りがじくじくして気持ちが悪い、時々痛いということで薬局で軟膏を買って塗っていた が治らないということで来院されました。肛門を取り囲むようにビランがあり、汚い苔で覆われています。一見してふつうのビランではありません。生検(皮膚 の一部を切除して顕微鏡で調べること)したところ、ページェット病でした。これは一種の悪性疾患です。肛門を皮膚ごと切除して人工肛門になりました。 1〜2週間で治らない皮膚の病気は時にたいへんな病気のことがあります。早く専門医に見せることが大事です。

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